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オオカマキリの赤ちゃん

こんにちは。

やもり昆虫館館長のやもりです。

 

当昆虫館飼育の昆虫のうち、今回はオオカマキリの赤ちゃんをご紹介します。

 

 

2月24日、標先生がオオカマキリの卵を採集してきてくれました。

 

 

5月25日、2個あった卵嚢のうち、1個が孵化。

 

体長約1cmの小さな赤ちゃんがたくさん出てきました。

ウジャウジャ出てきて、とても数え切れませんが、100匹以上、もしかしたら200匹近くいます。

 

小さくて、まだホワホワと弱弱しい感じですが、それでもちゃんとカマがあって、翅がない以外は親と同じ形をしています。

 

とても全部は育てられないので、8匹残してあとはリリースしました。

カマキリは肉食で共食いの恐れもあるので、1匹ずつ別々のケースに入れました。

 

止まり木用の割り箸、飲み水(水を含ませたティッシュ)、それと草があると虫が落ち着くので摘んできて入れました。

 

生まれたばかりの幼虫はコバエやアブラムシなどの小さな虫の生き餌を食べるそうですが、確保が大変なので、普段はプレーンヨーグルトをあげています。

 

竹串の先に付けて口元に持っていくと食べてくれます。

でも慣れないうちはびっくりして、いっちょまえにカマを振り上げておしりを巻き上げる威嚇のポーズをしていました。

 

これから脱皮を繰り返して、だんだん大きくなるでしょう。

翅が生えれば成虫です。

 

 

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