こんにちは。
やもり昆虫館館長のやもりです。
以前、こちらの記事 ↓ でご紹介していたバッタ類のその後です。
ほとんどのバッタ類は11~12月頃に寿命を迎えます。
当昆虫館で飼育していたバッタの仲間たちも、その頃までにほぼ死んでしまいました。
それでも中には年を越して2月中旬まで生きていてくれたものもいました。
自然の環境と違って、飼育下では寒さや餌切れのリスクがない分、かなり長生きするケースもあるようです。
カネタタキのペア。
11月までに寿命を迎えました。
(左がオス、右がメス)
アオマツムシのメス。
やはり11月までに死亡。
オスメス2匹ずついたオンブバッタも11月までに死亡。
(大きいのがメス、上におんぶしている小さいのがオス。)
コバネイナゴのメス。
12月初旬に死亡。
ツユムシのメス。
これはちょっとだけ長生きして、12月26日に寿命を迎えました。
この写真は8月末に飼い始めてから間もない頃で、まだ、きれいな緑色をしています。
11月末頃から、寿命が近づいてきたせいか、朝来た時に、飼育ケースの底に死んだように倒れている姿がよく見られるようになりました。
動きが鈍ってきて、肢も欠け始め、鮮やかだった翅の色もだんだん茶色っぽく、ワラのような感じに。
写真は12月7日に撮影したもの。
それでも餌は普通に食べていました。
12月25日。
全然動きません。
この頃には後肢は2本とも取れ、前肢も欠けています。
翌朝には死亡していました。
ホシササキリ。
4匹いましたが、うち3匹が12月初旬までに昇天しました。
でも残ったオス1匹が、その後かなり長生きしてくれました。
12月25日の写真。
肢が取れてきて動きも鈍っていますが、それ以外は普通に元気で餌も以前と変わりなく食べていました。
この頃になって初めて「ジジジジジ」という鳴き声に気付きました。
低くて小さい声で、耳を澄まさないと聞こえません。
年を越して、2月15日まで生きていてくれました。
死ぬ直前まで普通に餌を食べていました。
写真は1月22日のもの。
翅はぼろぼろ、後肢も2本ともなくなっています。