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昆虫の冬越し

こんにちは。

やもり昆虫館館長のやもりです。

 

 

 

12月。 

昆虫館1階は暖房を入れるようになりました。 

 

成虫やさなぎで越冬する虫たちには暖か過ぎるので、2階に冬眠スペースを決めてお引っ越し。

 

ここはめったに暖房が入らず低温。

照明もつけない時間が多く、さらに遮光カーテンで昼間でもほぼ真っ暗。

 

ゆっくり冬眠してもらえそうです。

 

こちらが成虫で越冬のグループ。  

上のカゴはヒメマイマイカブリ、ヨツボシケシキスイ、ナナホシテントウムシ、アオゴミムシ。

(それと昆虫ではないですが、リクガイ。)

 

下がコクワガタ3匹。 

  

朽ち木や枯れ葉の下に隠れるなどして、じっと動かないでいます。

死んでしまったんじゃないかと時々、心配になるくらいです。

 

 

 

これも成虫越冬。

チョウのキタテハです。

 

やはり、ネットに止まったまま、じっと動きません。

世話は冬眠の邪魔をしないように週1回、水と餌のチェック程度にしています。

 

冬眠と言っても完全に眠りっぱなしではなく、時々、起きて動いていることもあります。

特にコクワガタは餌を食べにしょっちゅう起きているようです。

 

  

こちらはさなぎで越冬。 

 

ジャコウアゲハのさなぎです。

 

もともとクリーム色だったさなぎの色が、冬を迎える頃から、このようなコーヒー色に変わりました。

これは、越冬さなぎの特徴だそうです。

 

6月に蛹化していたのですが、その後、暖かい季節に羽化しそびれて、次の春まで待つことに決めたようです。

 

 

 

これは卵で越冬

 

オンブバッタとコバネイナゴの卵。

土の中で、春に孵化するのを待っています。

 

産卵後の親は、オンブバッタが11月中に、コバネイナゴも12月初めには寿命を迎えました。

 

 

 

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