こんにちは。
やもり昆虫館館長のやもりです。
今回は昆虫館の生き物の中から、ヨツボシケシキスイをご紹介します。
クワガタやカブトムシに混じって、木の樹液に集まってくる虫です。
名前の通り、4つの赤い星のような模様があります。
あまり動きはなくておとなしい虫です。
左上がオス。
体長は1.3cmくらい。
あとの2匹はメス。
1cmくらいです。
小さくても、ちゃんとしたアゴがあるのが可愛い。
特にオスは立派なアゴがついています。
アゴの形はよく見ると左右非対称です。
ある日、ふと見たら交尾していました。
交尾後はいつも通り、おっとりとくつろいでいましたが、この後いろいろと異変が。
なぜかメスがオスの上に乗っています。
なんでだ?!
そのうちメスがそわそわと歩き回り始めました。
なにしろ普段は動きの少ない虫で、こんな落ち着かない様子は初めてです。
今まで登ったことのないケースのふちにまで登ってうろちょろしています。
もしかして産卵場所を求めて探し回っている?
でも、さっき交尾したばかりなんですけど?
標先生も「交尾してすぐとは?」と首を傾げていましたが、とりあえず「木の隙間や割れたところに産卵するので、そういう木に昆虫ゼリーを塗って入れてあげるといいかもしれません」とのことだったので、やってみました。
そわそわがやんで、本当に落ち着きました。
オスまでやってきて喜んで潜り込んでいましたが、こちらは、まもなくいつものサクラの枯れ葉下に戻っていきました。
(左下のおしりだけ見えているのがオス)
「やれやれ」という様子のメス。