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ツマグロヒョウモンたちは何とかさなぎに

こんにちは。

やもり昆虫館館長のやもりです。

 

今回はこちらの記事の続きです。

ツマグロヒョウモンの卵が孵化しました

 

 

 

孵化後11日目の幼虫です。

 

最初3㎜くらいしかなかったのが、もう4cmくらいになっています。

 

このくらいになると、もう大変な食欲。

前日の夕方に山盛り入れた餌の葉っぱも翌日の朝にはこの通り😓

 

そこで困ったのが餌の確保です。

 

 

ツマグロヒョウモンの食草はスミレ科植物の葉っぱですが、最近ではスミレが案外と見つからないもので。

あると思っていた場所も、行ってみるときれいに刈り取られてしまっていたり。

 

時々、道を歩いている幼虫を見かけることがありますが、「成る程。あれは餌を探してさまよっていたんだな」と得心しました。

 

 

 

  (途方に暮れるやもり館長) → → →

 

それならパンジーかビオラを手に入れようと、お花屋さんを回って苗を探したのですが。

やっぱり春しかないのかな、どこのお店にもありませんでした。

 

(もっともお花屋さんで売っている苗は防虫剤などが使われていることも多いので、幼虫が食べると死んでしまう場合があるとか。)

 

 

 

幸い、ご近所のお店の大旦那様(最初に母体のチョウをくださった方)が、お知り合いのお宅に生えていたのを、たくさんもらってきてくださいました。

 

これで何とか生き延びて、さなぎになれそうです。

ありがとうございます😭

 

幼虫のアップ。

外見はちょっとどぎついかも。

 

私はこれを初めて見た時はまさか、チョウの幼虫だなんて思いませんでしたよ。

 

なんと、これがきれいな蝶々になるんです。

 

体のトゲトゲも、実際にはトゲではなくて柔らかい突起なので、触っても大丈夫。

 

 

 

引き続き大食いし、さらに一回り大きくなって前蛹(ぜんよう)になり始めました。

さなぎになる準備です。

 

最初の1匹目が、孵化から12日目。

 

飼育ケースの天井から糸でさかさまにぶら下がっています。

このようなさなぎの作り方は、ツマグロヒョウモンのようなタテハチョウ科の幼虫の特徴だそうです。

 

 

 

ちなみにこちらはジャコウアゲハの前蛹。

 

アゲハチョウ科だとさなぎの作り方はこう。

糸でこのように胴体を固定しています。

 

 

ツマグロヒョウモンは前蛹になってから約2日で蛹化しました。

 

孵化から14日目です。

 

当初32匹いた幼虫は、4匹死んで現在28匹になりました。