こんにちは。
やもり昆虫館館長のやもりです。
「ジャコウアゲハの飼育② (蛹化)」からの続きです。
8匹いた幼虫のうち、2匹は残念ながら死んでしまいましたが、残り6匹は6月16日~23日の間にサナギになりました。
羽化まで10日くらい?と予想していたのですが、1か月近くたっても、こんな感じで全く変化なし。
サナギはいつも1階展示室に置いていたのですが、ここは日中、冷房をつけっぱなしです。
原因はこれだった?
気温が低いと羽化が遅れるらしいです。
場合によっては数か月遅れることもあるようです。
そこで7月11日、2階展示室の流し横に移動しました。
ここなら時々しかエアコンを付けないので、サナギが冷え過ぎることはないでしょう。
ところが、その後さらに1か月以上たっても変化なし。
「もしかしたらサナギのまま死んじゃったのかな?」と若干不安になってきましたが。
8月17日、1匹の頭の部分が黒っぽくなってきました。
「あれ?もしかして?」
なにやら希望の光が✨
8月20日。
全体が黒くなってきました。
「これはイケるかも」
標先生は「サナギの殻と中身の黒いのが離れているような感じがしますか?そうしたら翌朝あたり、羽化の可能性が高いです」と言うのですが、よくわかりません。
翌朝、それでもかなり期待しながら来てみたら。
羽化してました!
ほんとにチョウになってます💕
綺麗なメスです。
開張(広げた翅の端から端までの長さ)は、正確ではないですが7~8cmくらい?
これは羽化した時の脱皮殻。
頭のてっぺんからおしりの先まで2cmくらい。
こんな小さなサナギに入っていたのが不思議です。
サナギはあと5匹残っています。
今のところ何の変化もありませんが、今回1匹が無事に羽化したので、かなり希望が見えてきました。