こんにちは。
やもり昆虫館館長のやもりです。
ちょっと変わった虫をご紹介します。
この毛だらけの虫はモモブトスカシバというガです。
大きさは開帳で2㎝くらい。
後肢の腿にあたる部分がもふもふの毛でおおわれているので、この名前がついています。
地面に落ちているとゴミかホコリと間違えそうな気もしますが。
死んでしまったので標先生が標本にしてくれました。
たたまれていた翅を広げたら、
なんと。
アンナ・カレーニナ💕
もはやゴミやホコリなどではない、あたかも帝政ロシアあたりの、豪奢なレースと毛皮をまとった貴婦人の趣✨
「スカシバ」の名前通りに透き通った翅に美術品の如きノーブル感が漂います。
スカシバ科のガはハチに擬態します。
標先生が言うには、モモブトスカシバが飛んでいる姿はマルハナバチにそっくりだそうです。
ちなみにマルハナバチはこれです。
丸くて毛におおわれた胴体が特長。
(生きていた時はもっと毛がもふもふでした😓)
これはコマルハナバチです。
こちらはトラマルハナバチ。