こんにちは。
やもり昆虫館館長のやもりです。
昆虫館には標本のほかに生き物もいます。
今回はシロコブゾウムシの近況報告です。
お食事しながらご覧になっている方は、いったんスルーされた方がいいかも。
シロコブゾウムシはマメ科植物の葉を食べます。
ただしマメ科なら何でもいいというわけでもないらしく、クローバーは食べてくれませんでした。
先日、標先生がクズの葉を採ってきてくれたので、早速あげてみました。
たくさん食べてます\(^o^)/
クズの葉を食べるようになったら、突然このような細長いフンをするようになりました。
それも、かなりたくさんします。
最初は食草が見つからず、このように昆虫ゼリーで育てていました。
その頃はこんなフンはしていませんでした。
標先生に聞いたら、
「葉っぱなどの固形物を食べる虫はフンも固形。樹液などの液体を吸う虫のフンは液体」とのことでした。
シロコブゾウムシはクズの葉にありつけたので、いきなり固形のフンをするようになったのですね。
蜜を吸うチョウや、樹液を吸うカブトムシだとフンも液体。
カブトムシにスイカなんてあげると下痢してしまうそうです。
ちなみにこちらはカナブン。
これも自然界では樹液を吸っています。
抱え込んでいるものは昆虫ゼリーを水で薄めてしみこませたティッシュ。
もともと白いティッシュが茶色くなっているのは、液状のフンの色だそうです。