こんにちは。
やもり昆虫館館長のやもりです。
昆虫館には標本のほかに生き物もいます。
今回は、その中からシロコブゾウムシをご紹介します。
コロンとした面白い形の、おとなしくて愛らしい虫です。
6月初めから飼育しています。
葉っぱを丸めて、袋を作ります。
産卵の準備のようです。
ただし卵を産んでいる様子はありません。
シロコブゾウムシはクズなどマメ科植物の葉を食べます。
同じマメ科ならクローバーの葉でも食べてくれるかな、と思い試してみましたが、ダメでした。
昆虫ゼリーは食べます。
しばらくすると。
最初は名前の通り白っぽい体色だったのに、黒っぽくなってきました。
「病気😲?」と思ったのですが、違いました。
シロコブゾウムシは、もともとの体色が黒で、灰色や灰白色の鱗片で全身が覆われているために、白っぽく見えるのだそうです。
たまたま鱗片が取れてしまったところみたいでした。
産卵用の袋をまた作っています。
食草であるなしに関係なく、手ごろな葉っぱがあれば、せっせと袋を作ります。
これはオオバコの葉。
ところで、シロコブゾウムシの飼育ケースに入れる葉っぱは、みんなこのように黒くなってしまいます。
最初は、腐っただけと思って捨てていましたが、どうもそれだけではないような?
ただ自然に腐ったにしては早すぎるし、第一、他種類の虫のケースに入れた葉っぱはこんな風にならないし。
もしかして、ゾウムシが何かしてる?
(調べてみましたが、わかりません。どなたかご存じの方、教えてください。)
一時期、黒くなっていた体色がまた白っぽい色に戻ってきたような?