まさか虫に呼ばれたとか?

こんにちは。

じっけんば やもり所長 兼 やもり昆虫館館長のやもりです。

 

私が「じっけんば やもり 兼 やもり昆虫館」開設に向けた物件探し中、最初の契約が流れたおかげで、今の物件に出会えたという、いきさつについては、こちらの記事でお話しさせていただきました。

 

ところが、そこでも予告させていただいた通り、今の物件にたどり着くまでの経過そのものも、またまた不思議だったんです。

 

もともと物件探しが苦手な私。

2020年11月、ようやく「ここならなんとか」と思える最初の物件に出会えたものの、別のお客さんに先を越されて12月にあえなく破談。

またしても不動産屋さん巡りの日々が始まりました。

 

ある日、いつものようにあちこちの不動産屋さんをさまよっては、思うような物件に出会えない、を繰り返していた時のこと。

あれから3ヶ月近くたっていて、体力・気力ともに疲れて、「いったい、いつになったら見つかるのかな」という不安感も増していました。

 

そんな時、近くに面白そうな博物館があることに気づき、「今日はもう物件探しはいっかあ」と気分転換に行ってみることにしました。

館内の見学を楽しみ、近くに関連施設があると職員さんが教えてくださったので、そちらものぞいてみることに。

 

関連施設は2か所あり、うち1か所は昔のお米屋さんを改装したという建物。

1階が博物館関連グッズのショップ、2階は博物館に関係するアーティストさんの下宿を再現したコーナーなどになっていましたが、そこが畳の和室。

1階からは靴を脱いで階段を上がる作りで「へえ、面白い」と印象的でした。

 

そして、翌日以降もまた物件探しの日々。

3月になって、ネットでようやくまた「ここならなんとか」という物件を見つけ、とりあえず外観を見に行こうと、取り扱いの不動産屋さんに地図を送信してもらい、現地に赴きました。

 

行ってみると、駅から少し遠いのが気になりましたが、周辺環境がよさそうで、広さ・家賃も条件に合っています。

「やれやれ、今度こそ決まるかも」。

 

ネットに掲載されていた取り扱いの不動産屋さんではなく、物件に掲示されていた別のS不動産さんがすぐ近くだったので、早速その足で訪ねて、内覧を申し込みました。

 

ところがスタッフの方が言うには「その物件はほんの数日前に契約が決まってしまいました」とのこと。

ガーン😨、またコレですかあ。

 

がっかりして店を出た後も、あきらめきれずに立ち去りがたくて、未練たらしく店頭に貼られたチラシなどを眺めていました。

そうすると、先ほどのスタッフの方がわざわざ出てきて、「事業用の物件をお探しですか」と声をかけてくださり、「中でお話を伺います」と言ってくださったんです。

 

そこで改めて当方の希望を伝え、それで紹介していただいて、めでたく契約・入居に至ったのが現在の物件です。

場所、広さ、家賃など、すべてが私にとって理想の物件でした\(^o^)/

 

この時のエピソード、考えれば考えるほど不思議なことだらけでした。

 

まず、物件が決まる少し前に、ふと思いついて博物館に行き、その関連施設を見学したこと。

その施設は2階が畳部屋だったということは先ほど、お話ししました。

 

S不動産さんで親切なスタッフの方に紹介していただき、契約・入居に至った現在の「じっけんば やもり 兼 やもり昆虫館」の物件も、本来はいわゆる「店舗付き住宅」。 

1階が土足の店舗部分、2階~3階が住居部分でほとんどの部分が畳、1階からは靴を脱いで上がる作りなのです。

 

元々、私には「昆虫館だったら全館土足の床張りに決まってるでしょ」という固定観念があったので、本当だったら、そのタイプの物件は最初から除外していたに違いありません。 

ところが、この時の私は2階が畳というユニークな作りの博物館施設を見学して「面白いな」という感想を抱いたばかり。

 

それで、「じゃあ、この物件を借りて、1階から3階まで全部、昆虫標本を展示しちゃおう!きっと、この間の施設みたいに面白い使い方ができるに違いない」と、すぐに決断できたんです。

 

この選択はもちろん正解でした。

畳の雰囲気を楽しんでくださるお客さんも多いし、私は「レトロな昆虫館、江戸川乱歩の世界かも。うふふ💕」と密かな自己満足。

 

ふたつめの不思議は私がS不動産さんを訪ねたタイミングが、まさに奇跡と言っていいくらいのピンポイント!

これがあと数日早かったら、おそらく始めに内覧を申し込んだ物件で契約してしまい、今の理想の物件にはたどり着けなかったはずなのです。

 

逆にあと数日遅かったら。

店頭で未練たらしくグズグズしていた私を呼び止めてくださったスタッフの方は、なんと、その数日後、個人的なご都合でもうS不動産さんにはいなくなっていました。

 

社長さんも他のスタッフの皆様ももちろん親切な方たちでしたが、なんというか、そのシチュエーションの時に、あえてそういう行動をとるタイプとは違うように見えました。 

おそらく、あのスタッフの方だったから、私に声をかけてくださり、私は今の物件を紹介してもらうことができたのだと思います。

 

この件では、不思議は他にもいろいろあります。

 

始めにネットで見た物件、本来だったらそこに掲載されていた不動産屋さんに内覧を申し込んでいたはずなのに、偶然の流れで別のS不動産さんを訪ねていったこと。

 

さらに面白いことには、S不動産さんの社長さんがカブトムシを大々的に飼育していらっしゃったことがあったり、スタッフさんも何かと昆虫やその他生き物に縁のある方だったり、目と鼻の先のご近所にすごいチョウコレクターの方がお住まいだったり。 

周り中、虫や生き物に縁のある方だらけ。 

 

なんだか虫に呼ばれて、この物件にたどり着いたような気がしました。

  

それではまた。