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標本作りは慣れ、って本当なんですね

こんにちは。

やもり昆虫館館長のやもりです。

 

標先生の指導の下、標本作りの特訓中です。

この2月、蝶の展翅に初挑戦しましたが、3匹チャレンジして、なんとすべて失敗。

 

 

 

(蝶の展翅に3連敗して泣き崩れるやもり館長)

 

この時点の私の心境は「う~ん、私は標本作りには向いてないのかな?もしかしたら、この先ずっとヘタなままかも?」でした。

将来、上達して、流れるような動作で蝶を扱っている自分の姿なんてどうしてもイメージできず、もうモチベーション下がること、下がること。

 

標先生曰く

「標本作りは慣れです。数をこなせばうまくなります」 

「失敗作も捨てずに取っておいた方がいいです。次回、チャレンジした時にどのくらい上達したかがわかりますよ」

 

私は心の中で(本当かなあ?そりゃ私以外の人はそうかもしれませんけどねっ)

とイジケ気味。

 

 

それでも、一応、素直に「館長失敗分」として取っておきました。

右の写真がそれ。

 

翅は折れて穴だらけ、脚も触覚もみんな取れてます😭

 

その後4月になって、先生から、また三角紙に入った蝶を何匹か渡され「やってみてください」と言われたのですが。

 

次も失敗した場合のガックリ感をあらかじめ想像してしまって、なかなか手が付けられず、「展翅板が空いてないから」とかなんとか言い訳して先延ばし。

(えーと。確かに、完全に使用中じゃない展翅板は空いてなかったですが、それでも展翅スペースは充分空いてましたね^_^;)

 

ところが先日。

 

ついに展翅板が空いてしまいました。

もう言い逃れはできなくなったので、おそるおそるの再チャレンジです。

 

まずは、一番大きくて、翅の脈もわかりやすいウスバシロチョウから。

やっぱり緊張して動きがぎこちないです。

決死の表情、眉間にシワを寄せつつ、何とか展翅完了。

 

次はキチョウ。

玉針と間違えて、昆虫針を展翅板にぶっ刺そうとしました。

やっぱり焦ってますね。

しかも昆虫針は00号の細いものだったので、曲がってしまいました💦

 

次、スジグロシロチョウ。

あれ?気のせいかもしれないけど、私の表情、こころなしかやわらいでる?

 

ウラギンシジミ。

針や展翅テープを操る動きが、そこはかとなく滑らかになってたりして?

 

テングチョウ。 

なんと。

この辺になると、展翅しながら笑顔でしゃべったりしてるじゃないですか。

 

 

 

展翅後の 

(上から) 

 

ウスバシロチョウ

 

キチョウ

 

スジグロシロチョウ

 

ウラギンシジミ

 

テングチョウ

 

最後、ツマキチョウ。

おーおー、生意気にも、すっかり、いっちょまえになった気分でいますよ😤 

 

「標本作りは慣れです」って本当だったんですね💕

 

いや、まだ結構、途中で先生にSOSしてましたけどね^_^;

特に頭と触角は難しいので、しばしば私の手に負えなくなっていましたし。

 

時間だって先生の2倍か3倍はかかってたかも?

 

 

 

展翅後のツマキチョウ

 

 

上が標先生の展翅。

下が館長。

 

なんか違う・・ような気はしますけどね^_^;

 

 

引き続き「めざせ、標本職人!」