コリン・ウィルソンのシンクロニシティ

こんにちは。

じっけんば やもり所長 兼 やもり昆虫館館長のやもりです。

 

今日はイギリスの評論家、コリン・ウィルソンさんが体験したシンクロニシティの話をさせてください。

 

当時、ウィルソンさんは『世界不思議百科』(青土社)という本の「シンクロニシティ」の項を執筆していました。

 

執筆中原稿の概略は以下の通り。

 

❝UFO研究家のジャック・ヴァレがロサンゼルスにあるメルキゼデク教団のことを調べていた時のこと。

 

メルキゼデクというのは、聖書の預言者の中でもほとんど知られていないマイナー預言者。

したがって同教団に関する資料も非常に少なく、ヴァレは情報を求めて調べまわったが、なかなか成果は得られなかった。

 

ある日、タクシーに乗ったヴァレはタクシーに乗って運転手から領収証を受け取った。

すると、領収証の署名が「M・メルキゼデク」。

 

この時は、まだヴァレは「面白い偶然だな。でも、たぶん、この辺りにはメルキゼデクという姓が多いんだろうな」と思っただけだった。

 

ところが、後でロサンゼルスの電話帳(大都会だから相当に膨大なもの)を調べると、メルキゼデク姓の人はたった一人しかいなかった。

あの運転手だ。❞

 

ヴァレさんのシンクロニシティに関する原稿を書き終えたウィルソンさんは、仕事が一区切りついたので、愛犬を連れて散歩に行くことにしました。

 

仕事部屋を出るとき、ベッドの上に本があるのに気が付きました。

何年も前に買って、結局読まずにほっぽらかして存在すら忘れていた本で、いつの間にか、棚から落ちていたみたいでした。

 

ところが、散歩から帰ってから、パラパラと目を通してみてびっくり。

巻末に「メルキゼデク教団」というタイトルのページが。

それは、教団の創設者の人がこの本の著者に送ったお手紙でした。

 

原稿を書いてから一時間もしないうちに起こった出来事です。

しかもウィルソンさんのお家には、仕事柄、約3万冊もの蔵書があったのです。

 

以上、シンクロニシティのお話、4回に渡ってご紹介させていただきました。

 

とりあえずこのへんで一区切りとしますが、ほんとうのところ、この話題は、私自身の体験談、今回みたいな他の方の体験談、まだまだネタに事欠かないのですよ。

 

心で思っていることが、何らかの形で現実化するシンクロニシティ現象。

この不思議な現象は、心の領域で願望を実現させてしまうと、物質領域の現実もそうならざるをえない、という宇宙の法則を傍証しているように思えます。

すでに願いが叶えられたと信じると実際に叶う、という法則を。

 

興味は尽きません。 

 

それではまた。