こんにちは。
やもり昆虫館館長のやもりです。
先日、標本教室を開きました。
先生は標先生。
生徒さんはこの春、小学校に入学されるお子さんです。
虫に詳しく、標本もすでにご自分でYouTubeを見ながらクワガタの展足をしたことがあるほどの腕前なのですが。
使う虫はご本人が採集したアカタテハ。
蝶は甲虫よりずっと難しいのです。
翅が傷つきやすく、うっかり触ると鱗粉も取れてしまうし、脚や触覚も取れやすいです。
蝶の展翅は初めてとのことで、成功率は、標先生の予想では「10%ないかも」。
果たしてうまくいくでしょうか?
最初に別の蝶で練習。
先日、標先生が採集してきたキチョウです。
先生がお手本を見せながら、生徒さんに一緒に作ってもらいます。
繊細な作業、しかも初めてとあって、緊張します。
おおっ!
できちゃったじゃないですか💕
幸先のいいスタートです。
いよいよ本番。
アカタテハの展翅です。
なんと、こちらもできました💕
「成功率10%ないかも」という先生の予想を覆して、みごと大成功です。
ご家族の方も時々お手伝いされていましたが、それを差し引いても、生徒さん、初めてにもかかわらず素晴らしい腕前です。
このまま約1か月、乾燥させます。
乾燥中は当昆虫館で大切にお預かり。
完成が楽しみですね。
この日は他に、やはり生徒さん採集・ご持参のアリヅカコオロギとトラフコメツキを標先生が標本にしました。
アリヅカコオロギは体長約2mm。
超小さい!上に脚も取れていたので、標先生も補修に四苦八苦しながらの完成。
こちらは2匹とも最初から乾燥した状態だったので、出来上がりは当日お持ち帰りいただきました。
(おまけ)
現在、館長も標先生の指導の下、標本作りの特訓中です。
でも今のところ、蝶の展翅は0勝3敗。
翅は折れて穴だらけ、脚も触覚もみんな取れました😭
道のりは少しばかり遠そうですが、「めざせ、標本職人!」
蝶の展翅に3連敗して泣き崩れるやもり館長